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環浜名湖エリア 2023.09.12

弁天島~新居町 ミニベロE-Bikeで自転車旅!

しつこい残暑もおさまり、サイクリングに気持ちの良い季節になりますね。今回は弁天島~新居の街並みをゆっくり散策する自転車旅をご提案します。

今回のサイクリングルートは舞阪町・新居町自転車旅  (ridewithgps.com)

高低差もほとんどない23㎞のサイクリングです。

舞阪町観光協会のレンタサイクルで、ミニベロE-Bikeを借りて出発!

最初に立ち寄ったのが辨天神社。この地域に美しい砂浜が広がっていたころ、天女が舞い降りた伝説があるんです。その昔、この地域は度重なる水害に見舞われて、取り残されて島になりました。舞阪と新居の間は渡し舟で行き来するようになり、辨天神社は1709年(宝永6年)に今切渡海の安全祈願のために建てられました。というわけで、今日の自転車旅の安全を願ってお参りしました。

北雁木(「きたがんげ」と読みます)は浜名湖今切渡しの舞阪宿渡船場です。1657年から61年に石垣が築かれ、石畳が敷かれている様子に、当時が偲ばれます。

ちょっと走ると、小さな鳥居がある。こういうところが舞阪町の街ぶらのいいところ。水神宮は今も漁師の方々に信仰され、大切にされています。漁の安全を願う昔からの風景です。

記念橋を渡ると、たくさんの漁船が浮かんでいます。ちょっと舞阪漁港で自転車を降りて深呼吸。潮の香がいいなあ。

自転車を今切口の近くまで走らせて、駐車場に駐輪。自転車を降りて徒歩で先端近くまで行ってみた(進入禁止区域には入らないでね)。向う岸に見えるのは湖西新居の海釣公園です。ここから遠州灘へ漁船が漁に出ていくんですね。それにしても近いなあ。こちらは浜松市、向う側は湖西市です。

自転車を東に走らせて、舞阪灯台へ。展望台から遠州灘を眺める。風が気持ちいい。ここから舞阪中学校のグランドをまわるように走り、旧東海道の街並み散策へ向かいます。

この石垣。舞阪宿の東のはずれにあった見張り所の跡です。舞阪宿は東海道日本橋から数えて30番目の宿場。江戸時代のなごりが、そこかしこにあるんです。

一里塚に常夜燈、舞阪宿脇本陣(月曜日:祝日・振替休日の場合は翌日、12/29~1/3は休館。9時~16時まで無料で拝観できます)、宝珠院(明治6年に舞阪町ではじめてここで小学校が開かれた)、岐佐神社(漁業の守り神。毎年10月に直径2.5mの大太鼓が街に練り出す)。舞阪の散策はおもしろい。

舞阪の街ぶらのあと、301号線からちょっとはずれて新弁天の交差点を弁天島公園に向かい、魚藍観音(「ぎょらんかんのん」と読みます。別名 うなぎ観音)に寄り道。昭和12年に鰻霊供養に建立され、今の場所に移されたのは昭和43年。いつまでの浜名湖のウナギを美味しくいただきたいです。

再び301号線に戻り、西浜名橋を渡って新居町へ向かいます。東門松風通りを南下すると「海湖館」。ここはいろいろな体験ができる海の遊び場。バーベキューや体験学習。夏には鰻や魚のつかみ取り、釜揚げシラス体験、冬の牡蠣小屋。イベント情報を要チェック。

海湖館から海釣公園にのんびり移動。東端から今切口を臨めば、向う岸には舞阪町。さっき、向う岸からこっちを眺めたんだよ。

海湖館を出て東門松風通りをもどり、新居の街へ。新居の街ぶらスタートです。

やっぱり「新居関所」は見ておきたいですね。慶長5年(1600年)に徳川家康によって創設された江戸幕府直轄の関所だったんですよ。国の特別史跡に指定されています。休館日は月曜日(祝日を除く)、12/26~1/2の年末年始。8月はお休みなしです。開館時間は9時~16時30分(大人400円、小人150円)。

新居宿旅籠紀伊国屋資料館は湖西市の指定文化財。紀伊国屋の屋号は江戸中期に徳川紀州藩の御用宿だった頃からで昭和戦後に廃業するまでの約250年間、旅館業を営んでいました。休館日は新居関所と同じ。拝観有料(大人210円、小人100円。新居関所との共通券もあります。)です。

新居町の寺道にはたくさんの神社・寺院があるんですが、今日立ち寄ったのは、諏訪神社。東海道の奇祭と言われる「新居の手筒花火」はこの新居諏訪神社に奉納される祭礼奉納煙火なんですね。

街ぶらで路地に入ると、趣のある館が。「小松楼まちづくり交流館(旧小松楼本館)」です。新居の街は関所の南側に歓楽街が広がり、たくさんの芸者さんがいたと言われています。小松楼は大正から昭和20年代頃まで芸者置屋および小料理店を営んでいました。休館日は月曜日(祝日を除く)、12/29~1/3の年末年始。開館時間は9時~17時(無料で拝観できますよ)。

街ぶらして、お菓子屋さん巡りでお土産を買うのもいいかもしれない。新居関所西隣の「あと引き煎餅」で有名な「あと引製菓」さん。

季節の和菓子、手筒花火にちなんだ焼き菓子「花火野郎」で人気の「まんじゅや」さん。

オリジナルの焼き印を入れたどらやきで有名な「いさごや」さん。おもわず、湖西市キャラクターの「うなぽん」のどらやきを買ってしまった。

看板のないお店、「キャロル分室」。店内はおしゃれなカフェ。店先のソフトクリームスタンドでソフトクリームをいただきました。

新居関所の南側の路地街は、自転車での街ぶらにもってこいの空間です。老舗のお菓子屋さんから古民家をリノベーションしたオシャレなカフェ、洋食屋さんに和食屋さん。自転車だから、無計画に細い路地を探検できる。何度も同じところを通ったりするのも気にしない。

新居の街ぶらから、ふたたび301号を舞阪へ向けて走り、弁天島海浜公園に帰ってきました。

弁天島を出発して舞阪の漁港や旧東海道を散策したり、浜松市と湖西市の両岸から今切口を眺めたり、新居の街ぶらをしたり。23㎞ちょっとの自転車旅でたっぷり楽しめました。

ランチタイムとおやつタイムは、散策しながらお店を見つけてもいいし、出発前に計画を立ててもいい。舞阪弁天島も新居も、迷っちゃうくらい魅力的なお店にあふれている。

秋のサイクリングシーズンに自分だけの自転車旅をしてみてはいかがですか。